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子育て道しるべ 6 学童期(3)

座間保裕

学童期の教育目標

【小学生の理想像】

序文では親のコピー(似姿)になる時期と言いましたが、子供らしさという側面から目指す理想像を示しておきたいと思います。①元気な子(愛されているという確信のある子)、②大きな夢を持つ子、③正しさのわかる子、④人間関係の円満な子、⑤勝利感を持つ子(自己との闘いに勝てる子)と言えると思います。

これは父母の投入があっての結果でありますので、父母はいつも理想像を忘れず、種々の観点から子供を育んでいかなければなりません。

【魂・心の教育】…偉人伝、聖人伝のすすめ

日本の寺子屋時代は、そこにお師匠様という偉大な聖者がおられて魂の教育をしていました。心霊の清浄化でした。しかし戦後教育は知育偏重になり、魂の教育、心の教育をする教師が少なくなりました。そこで「偉人伝、聖人伝」などを通して、子供の魂・心の教育を補う必要があります。

【芸術教育】…一芸を持つ

美を解する人は、人格に品格の香りが出てきます。芸が深まれば深まるほど謙遜さ、人との調和を求めるようになります。さらに最高の芸術作品である大自然に畏敬の念を抱き、自然美に親しむことが、人間の情緒を豊かにし、さらに芸事への関心につながります。何か一つ芸事に縁を持つようにしてあげましょう。

【学問教育】…読んで理解する

自分に身に付く勉強とは、学校で聞いて聞きっ放しではなく、自ら興味関心をもって本を読むことです。学問を修めるにあたり、第一に子供の興味関心を探してあげることが大切です。第二に「聞く」勉強から自ら「読む」勉強にしてあげることです。読む力をつけてあげましょう。

【体育教育】…精神鍛錬のため

体育を通して、遊びや競い合いに終始することなく、礼節、克己、忍耐、チームワーク、チャレンジ精神などの精神鍛錬がなされていかなければなりません。

さらに、芸術とスポーツは外交に有利に働くという働きがあります。

【体験教育】…行動し、人の気持ちを理解

「百聞は一見に如かず」ですが、さらに「百見は一体験に如かず」です。現代の教育ではとかく「頭でっかち」になり易い弊害があります。「行動する人」に切り替えなければなりません。家事の手伝い、弱者や老人を助けること、奉仕活動などで汗を流すことで、人の気持ちを理解する者になります。

【調和教育】…和を以て尊しとなす

個人主義が蔓延する中ですが、私達は、個と全体の二重目的の中にあることを教えなければなりません。さらに極と極を融合させるのが教育の大きな役割です。古来より日本には「和を以て尊しとなす」という中庸の精神がありますが、それを教えていかなければなりません。