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子育て道しるべ 8 中学生期

須永孝子

中学生期後期の特徴と教育

中学生期後期になると身長も伸び女の子は体型も女らしくなって、男の子も筋肉質の体になってきます。心の方は「自分探し」の時期に入っていきます。自分と他の違いを考えたり、自分自身を見つめ、自分のことが分からなくなり、本当の自分は? と悩んだり、自分の育ってきた環境や親に対して反発したりします。友達とは話すけれども親には話さなくなったり、物事を客観的で批判的に見つめたりしてきます。

自分探しをして自立していくことは大人になっていくことであります。そんな時期に親が子供とどのように関わっていくかがとても重要なのです。

親は、そのように悩んで反抗する子供を理解してあげることが大切です。親の理解ある言葉や態度で、子供は自分を受け止めてもらえた嬉しさ、心が通じた所から来る安堵感が徐々に反抗する心をやわらげ自立心を育てていきます。

しかし、親が子供のそのような態度を理解できず、受け止めてあげられなかったら、子供は悪い方向に行ってしまうかもしれません。

文部科学省が出した本に「親が子供と向き合う3つの原則」があります。

  1. 子供は自分自身の人格を持つ大人になるのだということを忘れない。
  2. 子供を大人にするのは親の承認が一番だということを忘れない。
  3. 親と子の向き合いを通して、豊かな情感や社会的規範を育てていくことを忘れない。

このように親が子供に向き合っていくことが、子供が一人の人間として、また社会の一員として大人になるのに必要不可欠な栄養素となります。家庭での親子の在り方が社会での子供の生き方につながります。

高校進学を控えて進路のことを考える時期です。親の願いや、自分自身の希望もあったりして悩む時期です。反抗期をうまく越えられたら親子の会話も進み、色々話し合うこともできるでしょう。しかし親に反発して一人悶々として進路が決まらない子供も出てきます。

進学問題は子供の将来に影響を与えますので親はよく子供の考えを受け止めてあげることが大切です。そしてその子の適性と学力を知って学校選びに失敗しないよう話し合ったり、学校の先生や塾の先生と相談することを勧めます。

学校見学も親子で積極的に行き、学校選びをして受験に向かわせることも大切です。

受験生は精神的に不安定になるので、そんな時に親の思いやりがあると受験する意欲も湧き子供は喜ぶものです。子供独りで受験に取り組む形は後悔することになりかねません。受験は親子で取り組むという姿勢が大切です。