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子育て道しるべ(13)

須永孝子

お母さんの愛で子供は育つ

子育てについて時々質問されることがあります。先日も三人の男の子を持つ母親が相談してきました。質問は真ん中の三歳の男の子のことでした。最近母親に甘えることが多くなり、くっついて離れないということでした。そのためにお母さんは何もできない状況になり、つい無理やり離して家事をするのですが、泣いて離れない状況が続いて困っているようでした。

私は「子供が満足するまでしっかり抱いてあげたらいいですね」と話しました。

ただ抱いていれば良いのではなく、話を聞いてあげ「そうなの? わかったよ」と子供の心をしっかりキャッチしてあげ、「お母さんは○○ちゃんが大好きよ!」「上手にできたらお母さんに教えてね」と勇気や力を与えてあげることが大切です。また一対一で本を読んであげたり、二人だけの時間をとったりすることも大切です。

母親は育児と家事とで精神的にも肉体的にもとても疲れます。子供が幼かったり、二人、三人と多くなったりすれば、一人ひとりに対応することは本当に大変になります。

どんな子供でも母親が自分を一番愛してくれているということを確認したがります。お兄ちゃん(お姉ちゃん)よりも、弟(妹)よりも自分が大好きであることを知りたがります。それを知れば嬉しくて、安心して遊べるのです。そしてなんでもやろうという気持ちになります。また自分がやることをお母さんは喜んでくれて褒めてくれると思っています。何か嫌なことがあった時、怖いことがあった時、いつもお母さんが助けてくれる、守ってくれると思い、お母さんの懐に飛び込んでくるのです。

しかしお母さんが家事に忙しく、弟ばかり抱っこして可愛がっていると、弟をいじめたくなります。またお母さんがお兄ちゃんを褒めたりすると、お兄ちゃんに対して負けたくない気持ちになり、また上手くできないとついお母さんに甘えたくなる。しかしお母さんが強い口調で厳しく言うので泣いてぐずってしまう。そんな繰り返しが日常です。

親はそのような子供の心理を理解して、一人ひとりに「あなたが一番大好きだよ」というメッセージが届くように接していくことが大切です。

子供は母親から100%の愛を求めます。それが少しでも少ないと満足しません。子供が三人いるから100%を三等分して愛をあたえても子供は満足しないのです。三人いれば母親は300%の愛が必要なのです。母親は子供を産むたびに愛を大きくしていかなければなりません。

母親の愛が大きくなる鍵は父親です。ご主人が奥様を100%以上の愛で愛すると子供たちにも多くの愛が注がれるようになるのです。