機関誌画像

特別メッセージ

真の家庭運動推進協議会会長 徳野 英治

梶栗玄太郎会長が昨年12月26日、病気のため聖和(逝去)されたことに伴い、後任として徳野英治氏が会長に就任いたしました。徳野会長は、2008年5月から2009年7月まで真の家庭運動推進協議会の会長を務め、このたび2度目の就任となります。

真の幸福は真の家庭から

私たちは「真の幸福は真の家庭を築くことから」との理念のもと、全国津々浦々で多種多様な運動を展開してきました。その真の家庭は、純潔な男女の結婚から出発します。二人は夫婦となり、父母となり、祖父母となっていきます。夫婦、親子、さらには、祖父母と孫が、お互いにために生き合う三世代の家庭を築く時、そこに理想家庭が成されると、考えています。

深刻な家庭崩壊現象

ところが現実はどうでしょうか?日本の国内のみならず、世界的な次元で家庭が崩壊の危機に瀕しています。離婚率は高くなり、親子関係が複雑化しています。離婚の最大の被害者は子供たちです。さらにもっと深刻なのは、家族間での殺人事件です。夫が妻を殺す、妻が夫を殺す、親が子供を殺す、子供が親を殺すなど…なんと悲しい出来事でしょうか。

こうした離婚や家庭崩壊はなぜ起きるのでしょうか。一つは夫婦の愛の断絶です。もう一つは親子の愛の断絶なのです。どちらがより根本的原因かといえば、夫婦の愛の断絶でしょう。夫婦の関係が悪ければ、必ずそれは親子の関係に影響するのです。そんな家庭で育った子供たちは、人間不信となります。お父さんがお母さんの悪口を言い、お母さんがお父さんの悪口を言う。子供たちはそんな両親を、果たして尊敬できるでしょうか。できるはずがありません。夫婦関係は親子関係に極めて重大な影響を与えるのです。

「ために生きる」人生哲学

男性の場合、「自分の奥さんを裏切らない。浮気は絶対にしない」ことこそが、理想家庭に向かう大切な条件であると言えるのです。

女性の場合は、浮気をしないことは言うまでもありませんが、それのみならず、ご主人に対して不平不満、愚痴を言いすぎてはいけません。他のご主人と比較することなどは、男のプライドに傷がつくから禁物です。むしろ、夫婦がお互いに感謝と喜びの心で支え合い、補い合っていくようになれば、その家庭は、新しい夫婦愛の実現の場となります。

そして、私たちが生きる上で多くの人に幸せをもたらし、多くの人から好かれ、尊敬される人格の持ち主になろうとすれば、それは一言で言えば「ために生きる」という人生哲学が必要なのです。具体的には、夫は妻のために生き、妻は夫のために生きるという生き方です。子供は親のために、親は子供の幸せのために生きる。一国の首相は自分の党のため政権維持のためではなく、国家、国民のための政治を行う。国民は、国王や大統領や首相を支えていく。このように「ために生きる」という人生哲学の実践こそが、私たちに幸せをもたらし、さらに幸せな家庭と社会をつくり出す秘訣であり原点なのです。

夫婦、親子がしっかり向き合う

今、新しい時代を迎えて我々の行くべき道は、まず私自身が生まれ変わらなければならない、私自身が変化しなければならない、ということです。心の世界において、思考形式において、行動パターンにおいて、夫婦、親子、人間関係において悪い習慣性と決別をし良い習慣性に転換し生まれ変わるのです。

真の家庭運動は「家庭」がキーワードです。家庭においては、まずしっかりと夫婦が向き合い、毎日、感謝の挨拶、愛し合う努力をすること。次に子供たちが親に向かってちゃんと挨拶、お辞儀をすることです。親しき仲にも礼儀ありなのです。忠孝烈という三大美徳がありますが、家庭の中において夫婦は烈男烈女、親子は孝子、孝女を目指すのです。こうした家庭から社会、国家に対して忠誠心あふれる忠臣が現れてくるのです。

今までの古き利己主義から利他主義への大転換と再出発をしながら私の家庭が「真の家庭」となれるようお互いに努力前進してまいりましょう!

 -Profile-

■ とくの・えいじ

1954年、石川県金沢市に生まれる。1979年、富山大学経済学部を卒業。2004年、米国UTS(神学大学院)において宗教教育学修士を取得。同年、韓国鮮文大学校韓国語教育院にて韓国語を習得する。日本における青少年教育、家庭再建運動の必要性を強く感じ、1995年から2001年まで全国大学原理研究会(CARP)会長として、全国の大学生の指導と育成に努め、同じく1995年から2001年まで世界平和青年連合(YFWP)副会長として活躍した。また、1998年から2001年までピュア・ラブ・アライアンス・ジャパン(PLAJ)会長として純潔運動の先頭を切った。2005年より、天宙平和連合(UPF)西アフリカ・サブリージョナルリーダーとして、西アフリカ、コートジボアール、ナイジェリアを担当し、2006年からはUPFのアフリカ全体の責任者として、27カ国を巡回しながらアフリカの支援と復興のため尽力する。2008年から約1年、UPF日本会長、真の家庭運動推進協議会(APTF)会長を務め、2009年から中国大陸UPF責任者、さらに2010年からはユーラシア大陸(旧ソ連邦、中国、モンゴル等々17カ国)のUPF会長を歴任した後、日本に帰国し、再びUPF日本会長、APTF会長に再任される。