機関誌画像

健康一番 (9)

ジャーナリスト 高嶋 久

いい睡眠のとり方

私は小さい頃から眠れないで困ったことがないので、睡眠についての話はあまり参考にならないかもしれません。結論的には、夜になると眠くなるように、日中を過ごすことです。人間の体で、一番エネルギー、血液を使っているのは脳で、疲れた脳が休もうとするのが睡眠です。疲れていても寝られないのが睡眠障害ですが、私にはそんな経験がありません。

現役時代は普通の時間帯に寝ていましたが、自由になった今は、好きな時に寝ています。主にデスクで本や資料を読んだり、パソコンで記事を書いたりしているので、眠気がさしてくると、我慢しないで寝ることにしています。昼間だと30分程度で目覚ましをかけるのですが、夜は目覚めるまで、普通3〜4時間寝ます。

実は、農繁期には昼間、農作業をすることが多く、体が疲れるので、夜の9時ころには寝て、2時か3時に目覚め、すっきりした頭でデスクワークをします。それが、現状は一番効率的な仕事の仕方、睡眠のとり方になっています。

会社時代には、眠いのを我慢して作業したことがありますが、生理に反することはすべきでありません。よく、人の話を聞きながら居眠りして叱られたことがありますが、今から考えると、その責任の過半は話し手にあります。眠気を吹き飛ばすほど興味深い話なら、眠るはずがないからです。

聖書には、イエスが大事な話をしているのに3人の弟子が眠ってしまった話があります。悪魔が入ったからだと言われますが、むしろイエスは自分のことに熱心なあまり、弟子のことまで考えていなかったのかもしれません。弟子には弟子の事情があるのにな、と今になって思います。

月に4回は夜行バスを利用しているので、「よく眠れますね」と言われますが、眠れないときには、電子ブックを読んだり、好きな音楽を聴いたりしています。眠れないのを気にしないのも、眠る秘訣です。そのうち本当に疲れると、体の方から眠りますから。

もう一つ心掛けているのは、朝の太陽を浴びながら体を動かすこと。草抜きや野菜の収穫など作業はいくらでもあります。朝日を浴びると体内時計が正常になるそうです。そうやって朝から体を活性化させると、一日をアグレッシブに生きられます。

一時は、冬はこたつ、夏はソファーで寝ている妻を起こし、一緒に歩いたのですが、歩く速さの違いから、「わたしを置いてきぼりにする」と言って怒るので、散歩の友は近所の犬にしました。彼は嬉々として前を走りますから。最近、妻は同じ糖尿病予備軍の友達を見つけ、一緒に歩いています。それぞれの事情に応じて、最適な体の動かし方を工夫するのがいいのでしょう。