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春夏秋冬つれづれノート

ジャーナリスト 堀本和博

今年は皇居・二重橋の荘厳なライトアップを満喫して1年の締めくくりとしたい

クリスマスのお株を奪って今や日本の賑やかなお祭り行事に定着した感のあるハロウィンの10月31日は、私には忘れがたい思い出を刻んだ。東京は秋晴れとはいかず曇天だったが、前々から一度はやりたいと思っていた皇居1周ウォークを完歩した。それがたまたまハロウィンの日だったのである。

皇居1周は約5キロで、標高差が約26メートルだという。これをひとりで歩いたのではない。あるNPO法人が催した行事に参加しグループで歩いた。

行事は家族でジョギングする10キロ(皇居2周)ラン、5キロ(1周)ランと1周ウォークが並行して行われた。このうち私が参加したのはウォークであったが、これがなかなか楽しい仕掛けを凝らしていて、それに乗せられて楽々のゴールである。

午前9時のスタート前には、学生時代に正月の箱根駅伝8区ランナーの経歴を持つ陸上コーチの指導による準備体操。が、プロの指導となると準備体操とはいえ鈍(なま)った体には結構キツい。皆さんは何でもない顔をしていたが、こちらは歩く前から太股が張ってきたほど。

コースは警視庁向かいの桜田門時計台広場から反時計回りに行く。この種の行事の定番コースだが、新装のパレスホテル、気象庁前の和気清麻呂像から竹橋を通り、英国大使館をながめ、千鳥ヶ淵、半蔵門、三宅坂とお濠端の景観を楽しみながら歩いた。この時は、三宅坂から桜田門までのお濠端に、ひと足早く群生するツワブキが見事な黄色い花を咲かせていたのが印象深い。

加えて「謎解き徳川家/財宝探検ウォーク」と銘打った1周ウォークは、配布された謎解きカードのマスを、コースの歩道にほぼ100メートルごとに埋め込まれた都道府県のシンボルの花のタイルから得られるヒントを使って埋めて、財宝の隠し所を見つけるというゲームも童心に返って楽しかった。

それにしても、ここはゲームの力添えがなくても楽しめる大人気コースである。グループや個人でジョギングやウォーキングする人の何と多いことか。

クリスマス・イルミネーションが輝く師走は、夜景が最も美しく見える季節である。年末になると、皇居の二重橋や伏見やぐらがライトアップされ荘厳かつ華やかに浮かび上がる。今年はそれを満喫して1年の締めくくりとしたい。