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健康一番 (13)

ジャーナリスト 高嶋 久

家庭菜園の楽しみ

大根

田舎暮らしの楽しみは体にもいい家庭菜園。今の季節、庭先にダイコン、カブ、コマツナ、チンゲンサイ、ブロッコリー、レタス、ミズナ、ネギなどが食べごろ。夏野菜のピーマンやナス、オクラなどを片付けた畑で、エンドウにハクサイ、ワケギ、ナバナなどが出番を待っています。

朝、畑に行って野菜を収穫し、朝食に出します。余ると漬物にしたり、友達や親戚にさしあげたり、近所の農家からはよくいただくので、お返しは妻の里から届くリンゴ。

夏のグリーンカーテンに使うのはキュウリとゴーヤ。キュウリは葉っぱは大きいのですが、早く枯れ、その点、ゴーヤは冬近くまで緑の葉を茂らせています。15年前、自治会では私が最初に作ったズッキーニが、今では野菜農家の定番になりました。私は40〜50センチの大きさまで育て、サラダやオリーブオイル炒めにします。

インゲンはつるなしもつるありも作りやすく、食物繊維が豊富ないい食材です。黒豆は田んぼをシェアして仲間と一緒に作っています。黒豆の枝豆は味が濃厚で絶品です。

5年前、山すその畑にブルーベリーを20本ほど植え、2〜3年は収穫できたのですが、日照りが続いた夏に、ほとんど枯れてしまいました。その後、ユズやレモン、スダチ、キンカンなど柑橘系を植えたのですが、育ちが遅いのです。「桃栗3年柿8年、柚子の大ばか18年」と言われるくらいですから。

一昨年、成功したのはイチジク。ぬかるみがひどいので稲も麦も作らなくなった田に縦横の溝を掘り、友達にもらったイチジクの苗を10本ほど植えました。驚くことに、イチジクは1年目から実がなるのです。2年目は木も大きくなり、たくさん実ったので、ジャムや砂糖煮にしました。

秋から冬にかけておいしいのはサトイモ。絶品はサトイモとイイダコの煮込みで、イイダコは店に出た時に買って冷凍しておきます。私が住んでいる香川県東部には「どじょう汁」と言って、ドジョウを入れた煮込みうどんがB級グルメ。11月には、腕自慢の自治会や会社、団体が店を出して味を競う「どじょ輪ピック」が開かれます。これに欠かせないのがサトイモで、ねっとりした味が何とも言えません。

店頭に出るのは子芋ばかりで、親芋は田んぼに捨てられたりするのですが、これを角切りにしておでんに入れるとうまい。ブロッコリーは、出荷後の脇芽は自由に取らせてくれます。そんな情報が周りから入ってくるのも田舎暮らしの魅力です。

近年は農薬が改良され、使用量も減ったので、水路にはメダカやドジョウ、タニシなどが戻ってきています。野菜はベランダのプランターでも作れます。自然の命を育てると、いろいろ学ぶこともあるので、都会でも試してみてはいかがでしょう。