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健康一番 (15)

ジャーナリスト 高嶋 久

体と心のメインテナンス

去年の暮れ、朝起きると左耳が聞こえなくなっていました。5年ほど前にも、正月に左耳に耳鳴りがして、耳鼻科で診察を受けたのですが、異常はなく、数週間で気にならなくなったことがありました。

いつもの市民病院は年末休暇に入っていたので救急病院を紹介してもらい、簡単な診察と聴力検査を受けたのですが、異常はなく、年明けに専門医の診察を受けるようにとのこと。

右耳をふさぐとテレビの音がほとんど聞こえず、左耳で携帯を聞くと、金属音がして聞き取れなかったのですが、次第に回復して、1月4日にはほぼ原状に。市民病院の耳鼻科での詳しい聴力検査でも異常はなく、一安心。

8日には、2回目の大腸内視鏡検査を受けました。ベッド横のモニターで大腸の内部がリアルに見られます。6年前の胃がんの執刀医が主治医のようになって、毎年の上半身のCT検査と胃の内視鏡検査、そして2年ごとの大腸検査を受けています。国保で約5千円。その後の診察で、血圧は安定しているので、薬をやめ3カ月様子を見ることにしました。

1昨年は田植え前の田ならしで右ひざを痛めたのですが、昨年は9月に、理由もなしに左ひざが痛くなりました。右ひざの経験から接骨院に5回ほど通い、4カ月ほどで痛みは消えましたが、正座はまだ無理です。

60代になり、大きな手術もして、肉体は機械のようなものだと痛感します。だから普段のメインテナンスが必要なのです。胃がんが発見されたのも市の健康診断で、その半年ほど前の2泊3日の坐禅断食で、体の感度が上がっていたのかもしれません。執刀した外科医が信頼できる主治医のようになったのも、以後の安心につながりました。

がんは加齢によって生じる細胞の異常ですから、いつ起こっても不思議はないのです。健康的な生活習慣と定期検診で早期発見するしかなく、がんも生活習慣病なのでしょう。

加えて心配なのは認知症で、運動で予防できることから、近所の大型犬の散歩をほぼ毎日しています。老夫婦が孫のために飼い始めたのですが、大きくなってもてあまし、犬もストレスを溜めていたようなので、散歩を申し出たのです。犬は妻のように文句を言わず、純粋に喜ぶので私も楽しくなります。もっとも、しつけられてないので、獣医になった息子に相談しながら、少しずつしつけ直しているところです。

心の面では、日々の暮らしを楽しむことでしょう。楽しいとストレスにならず、いいアイデアも浮かんできます。どうすれば心が喜ぶのか分かる年になったのは、ありがたいことです。個人的な話ばかりしてきましたが、何かのヒントになれば幸いです。