山水苑・木曽御嶽山登山(2019/9/28 東愛知協議会)local_offer山水苑,東愛知協議会,登山
9月28日、豊田支部では、2組の家族連れなど7人が参加し、「山水苑・木曽御嶽山登山」を実施しました。
御嶽山の噴火で58人の犠牲者と5人の行方不明が出た災害から5年が経ちました。豊田支部でも17人のグループで登山中に4人が犠牲となってしまいました。
毎年この時期に慰霊登山をしてきましたが、今回は唯一頂上まで行ける黒沢口登山ルートにして、頂上剣ヶ峰を目指す登山計画を立てました。
日帰りにする為に豊田市を朝5時に出発し、黒沢口六合目の駐車場には8時前に到着しました。
少し休憩してから登山道に入りました。七合目山荘で少し休憩し八号目へ向かう途中で、背負っていた花に気が付いた人から声を掛けられました。慰霊登山であることを話すと、「照利(あかり)さんのですか? 私は当時、照利さんにジャンパーを貸してあげた人のグループの1人です」とのことでした。
出発してから1時間半くらいで八号目山荘に到着しました。ここで先に登っていた家族と合流し、取材に一緒に来ていた新聞社の人たちと頂上を目指して登っていきました。
九合目の山荘で少しお腹を満たしてから再び登り始め、12時前に念願の頂上に到着しました。少し雰囲気は変わっていたものの当時の状況が甦ってくるようでした。
4人分の献花を捧げて各々がお祈りしました。
少し雨が降ってきましたので、その場から離れ、噴火時の避難用に作られたシェルターに入り、冷えてきた体を温める為にお湯を沸かしてコーヒーを作りました。
コーヒーを飲み終えてから下山を開始し、途中、八号目では虹を見ることができました。
午後4時頃に駐車場に到着しました。夕食をとる為にレストランに向かい、お腹が満たされた後はお風呂で汗を流し、疲れを癒やしました。
参加者からは、「登山道は平坦な所がほとんどなかったので、上りも下りもきつかったです。」「ようやく頂上まで登れて4人の犠牲者に献花することができたので、一つ責任が取れたような気がします」などの声が聞かれました。