機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」人生を豊かにする金言名句(36)

人生を豊かにする金言名句(36)local_offer

ジャーナリスト 岩田 均

その人が履いてる靴はその人の人格そのものである

「ドレスコード」という言葉があります。生活の中であまりなじみがありませんが、冠婚葬祭といえば、ドレスコード(服装のルール)が根付いていることに気づきますね。

仕事でお付き合いをしている会社の社長さんが亡くなりました。葬儀は近親者で行われましたが、後日「お別れの会」を開きますとのことでした。その案内状が届いてみると、「平服でお越しください」とあります。これは普段着のことかなと戸惑いました。

調べてみると、正装に準じる「準礼服」でした。ですから、男性だったらブラックスーツになります。そこで、葬儀で着用する礼服と黒ネクタイにしました。濃紺などのダークスーツも「平服」に入るようですが、会場で”浮いて”しまう心配をしました(日本人的な感覚ですが)。

靴も大切なポイントです。ドレスコードがあります。改まった訪問などの際も気を付けたいことです。和装については別として、男性だと、まず革靴であること。そして、黒か茶か、ひもありか、なしか。ひもを通す部分(羽根といいます)の形は?――と。

靴が主役のことわざはどのくらいあるのでしょうか。案外ないようです。インターネットで出てくるのは、俳優の言葉やドラマのセリフなどの靴にまつわる「名言」でした。さらに、靴屋さんやファッション関係を調べてみると、複数のサイトに「その人が履いてる靴は、その人の人格そのものである」が出てきました。イタリアのことわざです。靴に対する誇りを感じさせてくれます。

カウンセリングのサイトでは「靴が汚い人の心理」を解説していました。汚れは落としておきたいですね。大切なのは、高級品であるかどうかではありません。靴をどう扱うかでしょうね。例えば、こすれの跡が見えないくらいに手入れがしてある靴は、持ち主の人柄がしのばれます。糸のほつれ、切れた箇所など、修理屋さんで直してもらうと、病気が治ったようで気持ちがいいものです。