機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(10)

新米ママのありのまま(10)local_offer

フリーライター 岸元実春

じめじめ天気に、イヤイヤ期、もう限界と思った時の強い味方は「ママ友」!

ザーッ、ポタッ、ポタッ、ピッチャン。窓に雨粒がぶつかってきては筋を作って滑り落ちて行く。また雨粒がぶつかってきては、新たな筋を作っていく。断続的にだらだらと雨が降り続ける五月雨の季節がやってきました。

洗濯物は乾きにくいし、その上子供は傘を差さずに水溜まりに突っ込んでいって、服や靴を濡らすし、外出もおっくうになるし、と大人からすれば梅雨はそれほど良い季節には感じられません。太陽の暖かい日差しを浴びれば気持ちも晴れますが、どんよりとしてじめじめした気候では気が滅入って、余計に疲れが溜まることもあります。

しかし、子供に天気は関係ありません。いつでも元気が溢れて、雨が降っていてもお構いなし。ウサギのキャラクターの傘とレインコートを手に持って、出かける準備を始めます。「雨降ってる日は散歩行かないよ」と言おうものなら、大口を開けて「イヤー、アーッ!」と叫び声をあげる始末。観念して出かけるか、抱っこをしてなだめるかしないといつまでも駄々をこね続けます。イヤイヤ期の感情の激しさに驚かされる毎日です。

梅雨独特の気候に加えて、泣き叫ぶ我が子の声に、時にはヘトヘトになることも。子供に当たるわけにもいかず、つい夫にイライラの矛先を向けて、全てを投げ出したくなります。そんな時に心強いのは、ママ友の存在。相手の家庭の様子や、お子さんのイヤイヤ期の特徴などを聞いて、「うちもそういうことあるよ」と子育ての大変さを共感できます。また、子供の可愛さも共有できるのでほっこりし、トゲトゲしていた心が丸くなるのを感じます。日頃のあるあるを笑い合って話すことで心に余裕ができ、夫との付き合い方もママ友の家庭を参考にしたりして、夫婦関係の改善に役立てていけます。

先日、お互いに子供を夫に預けてママ友と話す時間を持ちました。ランチを食べ、お茶をしながら話していると気づいたらもう夕方で、時間を忘れてリフレッシュすることができました。

子供の話が一段落すると夫の話になり、もっと家事、育児に協力的になって欲しいけど、あれやって、これやってと言ったら嫌な顔をすることがあるから言いづらいとつい愚痴をこぼしてしまいました。「イクメンパパになるには、妻が手の平で転がしながら上手くやるしかないよね」というのがお互い同じ意見で、思わず笑ってしまいました。

言わなくても率先して家事、育児をやってほしいというのがママ達の本音ですが、それを言うとイクメンパパのハードルが高く見えてしまうのでしょう。そのハードルを低く見えるようにするのが自分の役目だと思って、上手く伝える方法を模索中です。まだまだ結婚4年目。これからもママ友に助けられながら、子供との関係、夫との関係を深めて、ママとして成長していきたいものです。