機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(47)

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フリーライター みはる

口答え・できることをやらない5歳の「中間反抗期」は、親子で成長できるチャンス

年長さんになった長女は、幼稚園でも先生から「去年と比べるとだいぶお姉さんになりましたよ」と言われる程、成長したと感じます。着替えや歯磨きなど自分でできるようになり、自主的にやるようになりました。

5歳になってお姉ちゃんとしての自覚が芽生えてきて、もう親が口うるさく言わなくてもよくなりました……と言いたいのですが、ほぼ毎日のように「自分で着替えてよ!」、「ご飯食べないの?」、「歯みがきして!」と長女に声をかけています。自分でできるのに、いつまで待ってもやらないで、テレビや遊びに夢中になっているので、時間のない朝は特に口を出してしまいます。そうすると子供の常套句「今やろうと思ってたのに!」が飛び出してきます。言われたくなかったらさっさと自分でやってほしい…と朝からげんなり。

自主的にやらないのはどうしたものかと思い、ネットで「5歳 自分でやらない」と検索したら思ってもみなかったワードが目に入ってきました。それは、「中間反抗期」というものでした。第一次反抗期(2歳頃のイヤイヤ期)と、第二次反抗期(思春期頃)の間にあらわれるのでそう呼ばれています。自分で考えたことを自分なりにやりたい時期で、親の言うことに納得できなければ、子供なりの理屈で反発するようになるといいます。中間反抗期には、やるべきことをやらない、口答えをする、下の兄弟にいじわるをするなどの様子がみられるそうで、長女はまさしく中間反抗期だと確信しました。反抗期だったと分かると長女の言動にも納得がいき、これまでの接し方は間違っていたなと反省しました。

それからは、イライラしないよう言い方に気を付けるようにし、自主的に着替えや歯磨きなど自分のことは自分でできるように声掛けをすることを意識しました。例えば、朝の支度は「8時半になったら着替えるよ」と時計を見せて事前に伝えておき、時間になったらおもちゃのタイマーをセットしてその間に着替えるようゲーム感覚でできる工夫をしてみました。できたら抱き締めて、「さすがお姉ちゃん、すごい!」と誉めると、ニコニコと嬉しそうに誇らしげな顔で笑ってくれます。

子供は親が思っている以上にできるので、口うるさく言わずに、自主性を促し、できたら誉めて自己肯定感を育てるようにしたいと思うようになりました。中間反抗期はそろそろ手が離れると思っていたところに突然やってくるので、反抗されると親もイライラしてしまう大変な時期でもあります。でも、人間の成長にとって大事な時期なので、子供と一緒に親も成長できるチャンスだと思います。チャンスを活かして親として、人として、一回り成長していきたいものです。