新米ママのありのまま(58)local_offer新米ママ
フリーライター みはる
生まれてきてくれてありがとう、授けて下さり感謝します
小学1年生の長女を朝7時半に見送り、満3歳で5月から幼稚園に通い始めた次女を8時過ぎに幼稚園バスに乗せて送り出すと、1歳の長男と二人きりになります。
とにかく元気に溢れて朝から騒々しい長女と、よくしゃべるようになった次女が一気にいなくなるので、静かになったように感じます。その分、まるで女の子のような高くて柔らかい長男の声が家の中を明るくしてくれます。
最近、アンパンのヒーローの必殺技を繰り出すことにはまっており、右腕を縮めて「パーンパンチ!」と技名を言いながら前に突き出してきます。「やられた~」と倒れると楽しそうに笑って何度も何度も技を繰り出します。特に、演技派のパパの反応がおもしろいらしく、「うぉー!」、「すごいパンチだー!」と言いながら大げさに床に転がってくれるので、「キャハハハハッ!」と声を上げて楽しんでいます。
可愛い盛りで、大抵のことはまだ小さいからしょうがないと思えるのですが、歯みがき粉や化粧水などの蓋を開けて中身を出すいたずらをしたり、ご飯をおもちゃにして遊んだり、度が過ぎることをやる時があります。見つけるとすぐに「こらっ、めっ! ダメだよ、こんなことしたら!」と叱ると、これまでは怒られていることが分からずニヤニヤしながら走り去っていたのですが、最近は叱られている、ママが怒っていると分かるようになり、目に涙をためて大口を開けて泣き出します。
1日の内に何回か、「可愛いねえ」と言いながらぎゅーっと抱き締めて頬ずりをしますが、1日1回は叱られる程のいたずらをするので、我慢できずつい大声で叱ったり、眉間にシワを寄せて険しい表情を作ってママは怒ってるよアピールをすることがあります。
子供のために叱っているというよりも、いたずらによるストレスの蓄積で怒ってしまうことが多々あるので、泣き顔をみていると罪悪感に苛まれます。夜に寝顔を見ながら「今日も怒っちゃったなあ」と反省する日々
ある日、子供達3人が布団に寝ている姿を見て、3人も子供が五体満足で生まれてきてくれただけでも神様に感謝すべきことなんだなとふと思ったのです。罪悪感で、十分に愛してあげられていないのではと落ち込んでいたのですが、不足な自分のところに生まれてきてくれてありがとうという思いがわいてきて、胸が熱くなり涙がこぼれてきました。ごめんねという思いよりも「ありがとう」という感謝の心を忘れないで接することで、より子供達を愛することができることに気付いたのです。ふとした瞬間の出来事でしたが、涙が引いた後はストレスで鬱々としていた気持ちがすっきり明るくなりました。
生まれてきてくれた子供達に、尊い命を授けて下さった神様に、感謝です。