機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(69)

新米ママのありのまま(69)local_offer

フリーライター みはる

舌足らずな言い間違いが可愛い、今だけの愛らしい日々を大切に

4月から年少に進級した4歳の次女。昨年度満3歳で幼稚園に入園して以降、会話が上手になり、家でも園でもずっとおしゃべりをしていました。担任の先生からは「幼稚園ではずっとおしゃべりして、話し方がかわいくて毎日癒されています」と言われる程大好きです。

上手に会話はできるのですが、言葉を間違えて覚えているのか、舌足らずのせいなのか、言い間違いをすることがあり、それがかわいくてついくすっと笑みがこぼれます。

例えば、たまごのことを「たがも」、バナナのことを「ばまま」と言うのです。また、幼稚園で先生のお手伝いをする係が順番に回ってくるのですが、皆の前で「一日がんばります」と意気込みを言うそうで、それを次女は「ばんがります!」と言っていると先生から聞きました。家に帰って次女にお当番さんの時に何と言っているのか聞くと、グーにした右手を上げてピョンピョン跳び跳ねながら大きな声で「ばんがります!」と満面の笑みで言ってくれました。

たがもじゃなくてたまご、ばままじゃなくてバナナ、ばんがりますじゃなくてがんばりますだよと教えてあげた方がいいのかもしれません。でも、そのうち正しく言えるようになるだろうと思い、今だけのかわいらしい言い間違いを堪能することにしています。パパは、あまりにもかわいいからずっとこのままでいいよと半分本気で言っていて、次女の前ではわざとたがも、ばままと話しています。

もうすぐ3歳になる長男も舌足らずなしゃべり方がかわいい時期で、だめを「まめ」、大好物のラーメンを「まんめん」、電車の次に好きなゴミ収集車を「まみじゅじゅしゃ」と言います。次女のまねをして幼稚園のお祈りをする時もアーメンを「まーめん」と言うなど、最初の言葉が「ま」になりがちです。これにはパパ、ママだけでなく、ばあばも「ほんとにこの子はかわいいねえ」と目を細めています。それでもばあばは、正しい言葉を覚えてもらいたいので訂正するのですが、それを見たパパが「正しい言葉を覚えちゃったらどうするの。ちゃんと言えるようになる度にどんだけ切ないか!」と、やや本気が上回る心の叫びをぶつけていました。親バカもいいところですが、期間限定の無邪気なかわいさを味わいたいと思う気持ちもあり、パパに同意してしまう自分も人のことは言えないなと思わされます。

いつかは大きくなって今のようなかわいさはなくなってしまうんだろうなと思うと、このかわいい盛りを記憶にも記録にも残して、今だけの日々を大切にしていきたいです。