機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(70)

新米ママのありのまま(70)local_offer

フリーライター みはる

肌身離さず、引きずって歩き回る子供たちの大切なお気に入りの毛布

我が家の子供たちは、みんなそれぞれお気に入りの毛布があります。

長女は、ピンク色のキャラクターの絵柄が入ったハーフブランケットで、2歳頃からこの毛布を手放さず、家の中をひきずって歩き回るようになりました。1年生になって突然名前をつけると言い出し、「ナオリちゃん」と名付けてかわいがっています。転んでケガをした時、そこに毛布を巻くと痛みがひいたようで、ケガを治してくれたから「ナオリちゃん」と呼ぶことにしたそうです。寝る時はもちろん、ご飯を食べたり、テレビを観たりする時も、トイレとお風呂以外はずっと持ち歩いています。学校に行く前には必ず「ナオリちゃん」に行ってきますのキスをしてから出発するほど大切にしています。

次女のお気に入り毛布は、飲食店のノベルティでもらったクマのキャラクターのハーフブランケットです。1歳頃から家の中でも外出先でも手放してくれず、洗う暇もありませんでした。パパがネットでもう1枚同じブランケットを購入し、これで洗い替えができると思っていたのですが、なんと2枚とも持ち歩くようになってしまったのです。隙を見計らって洗うと、何で2枚ないの!と怒って泣き出してしまう程でした。仕方なく2枚持ち歩かせていたのですが、外出先でひきずってしまうとすぐに汚れるので、1枚は帯のように腰に巻き、もう1枚はマフラーのように首に巻いていました。4歳になった今では、持ち歩くことはしなくなりました。ただ、寝る時には必要で、片方の手で毛布を握りしめ、
もう片方の手でトントンと優しく触りながら眠りについています。

末っ子で来月3歳になる長男は、あんぱんの有名キャラクターのタオルケット2枚と、長女の毛布の洗い替え用に購入していたプリンセスのイラストが描かれたタオルケット、合わせて3枚のお気に入りがあります。なぜか年齢が下がるにつれてお気に入りの毛布が1枚ずつ増えていくという法則ができてしまい、長男は眠る時に3枚のタオルケットがないと満足できません。日中は叱られたり、ケンカをして泣いたりした時、眠くてぐずっている時に、寝室に行って1枚だけでもタオルケットをひきずってきて大泣きしながら抱き着いてきます。気持ちが不安定な時ほどタオルケットが必要なようです。最近では、タグの部分をさわさわと指でこすって落ち着きを取り戻している様子がみられます。

毛布をひきずるのは、母親への依存が毛布に切り替わり、自立をし始めた証だという見方もあるようです。いずれは毛布とのお別れもくると思います。その時には今の様子を話してあげて、こんなに毛布のことが大好きだったんだよと伝えてあげたいです。まだまだお別れの兆しは見えませんが、無理に毛布と引き離すことはしないで、子供たちの様子を見守っていこうと思います。