新米ママのありのまま(71)local_offer新米ママ
フリーライター みはる
ケンカばかりで泣かされても、お姉ちゃんのことが大好きな妹
小学2年生の長女と4歳の次女は、仲良く遊んでいるかと思えば、途端に次女の泣き声が聞こえてきてケンカを始めることが日常茶飯事です。長女と次女それぞれに、妹のこと好き? お姉ちゃんのこと好き?と尋ねると、二人ともキライ!と答えます。
次女はお姉ちゃんの真似をしたがったり、お姉ちゃんが持っているおもちゃを欲しがったり、キライと言いつつも一緒に遊ぶのが好きで、自分もお姉ちゃんと同じようにやりたいと思っているみたいです。ところが長女は、真似をされたり、物をとられたりするのがイヤなので、おもちゃを貸すことも、自分の物に触られることも嫌がります。
次女が赤ちゃんの時は可愛がっていて、嫌なことをされても多少は我慢していたのですが、次女が話せるようになった頃から、愛情の独占権を奪い合うライバルへと変わってしまったようです。特に、独り占めしてきたじいじの愛が次女に奪われたことに嫉妬しています。
以前はじいじが帰宅すると長女がべったりだったのですが、今では次女がべったりくっつくようになりました。じいじも無下にできず、一緒にパズルをしたり、サッカーボールで遊んだり、テレビを観たりしています。長女はじいじとの時間がとれないことに苛立ち、妹に嫉妬して、じいじと次女が遊んでいるパズルの邪魔をしたり、時には些細(ささい)なことで妹を叩いたり、悪口を言って泣かすことがあるので、そのことでじいじに叱られて泣くこともあります。
嫉妬心から、甘えん坊になってしまった長女とは反対に、愛情を得るコツを本能的に知っている真ん中っ子の次女は素直なしっかり者です。時々、親の言うことを聞かず自由に振る舞っているお姉ちゃんをたしなめたりもします。外出先で親の目の届かない所に行こうとする長女に、「勝手にいなくなったら迷子になるよ、帰ってこれないよ」と、まるで姉のように言うので、長女は嫌な気分になって地団駄を踏んで怒ります。
次女はお姉ちゃんのことキライと言いながらも遊びたがり、いくらケンカをして泣かされても、こりずにそばにいたがります。先日、長女がご飯を食べずにお菓子を食べたいと言い張り、パパにダメだよと叱られて大泣きしました。その上、家出をすると言い出して、皆が見ている前で玄関を開けて出ていこうとしたのです。すると、次女は本当に出ていくと思ったようで、「行かないで! いなくなったらさみしいよ!」と言って泣き出してしまいました。それを見て長女の目からも涙が溢れ、なぜかパパがもらい泣きをしながら長女を抱き締め、家出騒動はおさまりました。
長女の嫉妬心や寂しい気持ちを受け止め、最近はママやパパ、じいじやばあばと一対一の時間をなるべく多く持つようにしています。そして、毎日抱き締めて、愛情を伝えるよう心がけています。親がいくら愛情を注いでいると考えていても、子供はもっともっと欲しがるので、際限なく欲しがる今の時期にたくさん与えて、心の隙間を埋めていけたらと思うものです。