機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(72)

新米ママのありのまま(72)local_offer

フリーライター みはる

かわいい顔してやんちゃ坊主、甘えん坊の末っ子長男

先月3歳になった長男は、話せる言葉が急に増え始め、コミュニケーション能力が上がりました。少し前まで言えなかった自分の名前も今では言えるようになり、嬉しそうにニヤニヤ笑っています。ところがたまに「お名前なんですか?」と聞くと「でんしゃです!」と答えることがあります。電車が大好きすぎる長男は、どうやら自分の名前も「電車」であってほしいと思っているようです。

語尾に「です」をつける話し方があることも学んだようで、「たべるです!」、「いくです」と言うこともあります。自分の意思を伝えることができるようになったので、何がしたいのか、どうして泣いているのか分かってあげられるようになりました。

嬉しいことがあった時には「イェイ!イェーイ!」と両手を上に突き上げて、ピョンピョン飛び跳ねながら喜びを表現します。反対に嫌なことや、やりたいことをダメだと言われると、片足をドンドン踏みならして「ヤーダー、ちーがーう!」と泣きながら訴えてきます。言葉も表現力も豊かになり、自分でできることも増えてきて、何でも自分でやりたがるようになりました。靴を履くのも、着替えるのも、歯を磨くのも、とにかくやりたがるのですが、上手くできないこともあります。満足する前に少しでも手を貸すと、怒って履かせた靴を脱いで自分で履きなおし、うまくできないと分かったら「やって」とお願いしてきて、二度手間になることもあります。

また、準備したご飯を「たべない!」と言ってへそを曲げて泣き出すこともあります。でも、少し落ち着くと笑顔で「たべるー」と言うのです。他にも、ママが選んだ車の服が嫌な時は、着せても脱いでしまいます。しばらく放っておくと「きせてー」と言ってきて、着せると嬉しそうに「くるまだよ!」と自慢してくるのです。気持ちの切り替えが突飛すぎて、さっきと言ってることが全然違うじゃーんと突っ込まざるを得ません。もう、いい加減にしてーと思う時もありますが、表情豊かに気持ちを表現している姿を見ると、かわいいな~とギューッと抱きしめたくなります。

朝起きた時は「ママー」と抱き着いてきて、昼寝のあとの部屋に姿が見えないと泣きながらママを呼び、眠い時や2人の姉たちにいじめられて泣いた時は「だっこー」と両手を伸ばしてきます。毎日、一日中一緒にいるからか、ママっ子の甘えん坊ちゃんで、ママは自分のものだと思っているように感じます。まだ赤ちゃんのいとこを私が抱っこしていると、その子の足を引っかこうとしたり、泣きそうになりながら「だっこー!」と手を伸ばしてきたり、嫉妬心全開でした。姉たちを抱っこしていてもそこまですることはなかったのですが、今までに見せたことのない嫉妬の仕方で驚きました。それでもママからすれば嫉妬もかわいい一面です。

これから先、ママから離れて大人になっていくことが楽しみなような、残念なような、複雑な気持ちもあります。だからこそ、かわいい今の時期にたくさんスキンシップをとって、親子の情を深めたいと思うのです。