機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(80)

新米ママのありのまま(80)local_offer

フリーライター みはる

成長速度が違うわが子たちのトイレトレーニング

新年度を迎え、長女は小学3年生に、次女は年中に、長男は年少に進級します。毎年子供たちの成長を感じますが、もっとできることを増やしてほしい、立派に成長してほしいという欲が出て、つい口うるさくあれしなさい、これしなさいと言ってしまいます。

長女は特に、成長速度も生活ペースものんびりやさんなので、「早くしようよ」と急かしてしまいがちです。入学前はトイレトレーニングにも時間がかかりました。パンツをはかせてトイレに行くのを促しても頑として聞きません。結局、おもらししてしまうことが何度もあり、自宅では一向にトイレトレーニングが進みませんでした。それでも、幼稚園で担任の先生に手助けしてもらいながら、何とか年長までにはオムツを卒業してパンツで生活できるようになりました。

それからは、子供がやる気になったタイミングで、オムツからパンツに移行していけばいいかと思い、次女と長男には無理矢理トイレトレーニングをすることはしませんでした。

次女は向上心が高く、幼稚園で周りの子たちのまねをしてトイレに行くことを学び、家でも自主的にトイレに行きたがるようになって、気づいたら日中もパンツで過ごすようになりました。夜も早いうちからおねしょをしなくなり、4歳になると自ら「オムツはもうはかない!」と宣言して、すんなりオムツを卒業できたのです。

長男も4歳になるころにはトイレに行けるようになるかなと悠長に考えていました。ところが先日、突然「もらす!」と言い出し、オムツを脱がしてトイレに行かせると、初めて用を足すことができたのです。思いがけないタイミングだったので驚きましたが、拍手をして誉めると、長男は嬉しそうな顔でドヤ顔を見せました。まだオムツ卒業には至っていませんが、自らやる気を出してくれたことが嬉しく、成長の早さに目を見張るばかりです。

個性があるように、成長のペースもそれぞれ違います。いくら口うるさく言っても、すぐにできるようになるわけではありません。やらせなきゃという思いで口を出しても子供は動いてくれないものだと学びました。反対に、「やってくれたら嬉しいけど、まだやらなくてもいいか」と気楽に構えていると、自分のタイミングでやる気になり、いつの間にかできるようになることに気づきました。

つい口出ししたくなりますが、そのうちできるだろう、いつかやれるようになると子供の自主性を信じて、どっしりと構えておく方が良さそうです。愛情を持って接するためにも、親自身が心にゆとりを持つことが大切だと感じました。親としての度量を広げながら、成長を見守っていきたいと思います。