機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(40)

新米ママのありのまま(40)local_offer

フリーライター みはる

パパをKOする魔法の言葉は、「泣いちゃうよ!」天才児に翻弄される我が家の日常

ついこの間、暑かった夏が終わり、秋になったばかりだと思っていたのですが、気づいたらもう年末を迎えています。子供がいると時間が過ぎるのはあっという間で、食事、着替え、幼稚園の送迎、お風呂、歯磨き、寝かしつけ、とやるべきことに追われている内に1日が過ぎていきます。

ただでさえやることが多いのに、ご飯を食べてくれなかったり、お風呂に入るのを嫌がったり、元気があり余りすぎて寝てくれなかったり、親を困らせる天才児たちに振り回されています。我が家の一番の天才児は長女で、誰が自分に対して甘いか、どういうふうに言えば希望どおりのことをしてくれるのか分かっているのです。

子供達に甘いのは、じいじとパパで、特にじいじはやりたいことを思う通りにやらせてくれるので長女と次女はべったり甘えています。パパは一応親としての責任を果たそうと、駄目なことをした時や、やらないといけないことを嫌がる時には、「ダメだよ!」、「やろうね!」と言うのですが、普段叱らないパパに叱られることが嫌な長女は、パパにダメージを与える魔法の言葉を口にします。

「そんなこと言ったら泣いちゃうよ!」

「そんなこと言われたら、パパ何も言えないよ~」

へにゃっと表情を崩してにやけ顔のパパ、一発KOであえなく撃沈。「この子かわいすぎる!」と、本当にそれ以上しつけができず、長女の手玉にとられています。しかし、この魔法の言葉は、ママには通じないことが分かっているので、ママに対しては、抱きつきながら「ママ、だいすき~」と言って、叱ってほしくないことをアピールしてきます。パパとママ、それぞれに合わせた魔法の言葉を生み出した長女の賢さには感心させられます。

次女はまだ流暢に話せませんが、近い言葉を話すようになってきて、自分の要求が通るまで同じことを言い続けたり、泣き続けたり、激しく抗議してきます。誰もが知っているアンパンのヒーローアニメにはまっている次女は、リビングにいると必ずテレビを指差して「アッパ、アッパ!」と録画してあるアニメを見せてと言ってきます。ご飯を食べる時も見たがるので、食べてからね、と言っても通じず、泣き続けてしまい、ご飯どころではなくなってしまいます。仕方なくアニメを見せると、鼻にシワを寄せてニコーッと満面の笑みを浮かべ、アニメを見られる喜びをアピールしてきます。子供の笑顔には勝てず、完敗です。

魔法の言葉に、笑顔に、親を翻弄する天才児たちと慌ただしくも賑やかに年越しして、また新たな1年、頑張りたいと思います。

※今号から執筆者のペンネームが「みはる」に変更になりました