機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(42)

新米ママのありのまま(42)local_offer

フリーライター みはる

怒られて涙を流す長女に謝り、猛省するパパ

真冬の寒さに震える毎日ですが、子供達は元気すぎるぐらいで、外でも家の中でも大きな声ではしゃいでいます。

子供が元気なのは良いことなのですが、たまに元気すぎて親の体力が追い付かないこともあります。疲れていて余裕がない時に、いたずらや、やってはいけないことをやられるとつい強めに叱ってしまいます。ママがよくやってしまうのですが、普段は優しいパパもたまに強めの口調で叱る時があります。

先日の週末、子供達と一日遊んで疲れて帰ってきた時のことです。お風呂の後、次女と長男は早々と寝つき、あとは長女を寝かしつけるだけとなったのですが、とてつもなく元気で一向に寝る気配がありませんでした。くたくたに疲れていたパパは仰向けに寝転んで、布団の上で飛び跳ねる長女の相手をしていました。長女が布団の上からパパの上に移動して「キャハハ!」と楽しそうに足踏みをし始めたのです。「痛いよ、やめて~」というパパに更にテンションが上がり、笑い声をあげながら足踏みを続ける長女。その時、恐れていた事態が! 長女の足がパパの大事なところにクリーンヒット……! 疲れと痛みで堪忍袋の緒がプッツンと切れたパパ。

「痛いって、もおー!!」

普段は「うちの子何してもかわいい」と目を細めているパパに怒鳴られた長女は、さっきまでのハイテンションはどこへやら、一瞬固まると、下唇を付き出して目から大粒の涙をポロポロこぼし始めました。

「ごめんね! 今のはパパが悪かったよね」

パパは慌てて長女を抱き上げますが、長女は「パパ、怒ったの嫌だった」と静かに泣き続け、普段優しいパパとのギャップにショックを受けた様子でした。しばらくの間抱っこを続けてようやく落ち着き、泣き止んでくれました。

パパは、「いつもなら、元気な長女に癒されて同じことされても笑っているのに、自分が疲れて余裕ないからって怒るのは本当に良くなかった」と猛省。親の都合で子供に対しての態度を変えるのは良くない、子供にとって親の言動が矛盾するのはよくないと気をつけていたのに……と落ち込んでいました。

長女はその後、ココアを飲んでチョコを食べて機嫌がよくなり、パパに怒られたショックはどこかへ吹き飛んでいったようでした。

まだまだ新米パパ、ママなので失敗することも多く、そのたびに反省させられます。ただ、どんなに怒られてショックを受けたとしても、親の愛情が伝われば子供はすぐに忘れて立ち直れるものです。失敗をしたら子供に謝り、愛情を伝えることが大切だと学びました。