機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(59)

新米ママのありのまま(59)local_offer

フリーライター みはる

まるでママ友?! 小学6年生の気遣いに驚き、感動!

長女の通う小学校では、6年生と1年生がペアを組み、1年生のサポートを6年生が行う取り組みをしています。

授業参観の時、6年生が1年生の教室に来てくれ、グループに別れてかるた遊びや昔の遊びを一緒にする時間がありました。長女のグループはかるたをしていて、6年生のお姉さんが読み札を読み上げて、4人のお兄さんと3人の1年生で競争をしていました。

6年生が勝つのかなと思いながら見ていたら、1年生が札を見つけて手を出すまでお兄さん達が待っていてくれ、1年生達が「あった!」と嬉しそうに取るのを見て、「1年生強いなあ」、「スゴイなあ」とほめてくれるのです。長女が、お手つきをしたり、どう見てもお兄さんの方が先に札を取ったのに自分の物にしようとしても怒らず、「いいよ、いいよ」と譲ってくれました。結果、6年生が0枚で負けるという接待ゲームでしたが、1年生が喜んでくれるなら良かったという6年生のお兄さん、お姉さんの姿に驚かされました。

放課後も児童館で、面倒見の良い6年生との出会いがありました。長女が仲の良い1年生のお友達二人と児童館で遊んでいると、一人で遊びに来た6年生のお姉さんが、1年生3人と遊んでくれました。自分が鬼をやるから鬼ごっこをしようと提案してくれ、1年生達が楽しそうに駆け回り、すぐに捕まえようと思えば捕まえられるところを上手く捕まえないようにして、1年生達を楽しませてくれていました。それだけでも親としては十分有難いものです。

しばらくして長女がトイレに行きたそうにもじもじしていたので声をかけたのですが、行かない、大丈夫と言うばかり。本人が嫌がるなら仕方ないとトイレに行かせるのを諦めることに。ところが、6年生のお姉さんが「トイレ、行かせましょうか?」と声をかけてくれたのです。そんなことまで申し訳ないと思い、「大丈夫だよ」と言うと、気を遣ったのが分かったのか、「一緒に連れて行きますよ。親の言うことって聞かないですよね」とまるでママ友のような言い方に、驚きと感動を覚えました。お姉さんは長女だけでなく他の二人の1年生も一緒にトイレへ連れて行ってくれました。

6年生でこんなに大人顔負けの言動ができるとはなんて立派なんだろうと心の中で拍手喝采。帰り際には「ありがとう!」と何回も感謝を伝えました。

長女もいずれこんな立派な6年生になってほしいなと思っていたら、お姉さんの影響か、妹や弟の面倒をよくみてくれるようになり、年上としての自覚が芽生えたように感じます。

学年をこえて交流する取り組みのおかげで、相互に成長できる素晴らしさを実感しました。これからもっと色々なことを学んで成長していく姿が楽しみです。