機関誌「真の家庭」publication

APTF 公式サイト機関誌「真の家庭」新米ママのありのまま(82)

新米ママのありのまま(82)local_offer

フリーライター みはる

”ママ”になって知った「中断なき時間」のありがたさ

8歳の小学3年生の長女、5歳の次女、3歳の長男、3人の子供たちの”ママ”になってから親としての幸せと同時に、大変さも知ることができました。

特に幸せなのは、子供が笑顔で「ママ~」と呼んでくれる瞬間です。信頼と愛情をもって甘えてくれる子供は、唯一無二の尊い存在だと実感します。しかし、時に子供の「ママ~」がストレスに感じることも……。

例えば、お腹を空かせている子供たちのために早く食材を切って、炒めて、盛り付けて、と考えながら料理をしている最中に、「ママ~」と言われて「え、今?! ご飯作ってるんだけど。どうしたの?」と聞くと「一緒に遊んで!」、「ねえねにいじめられた!」「おもらししちゃった!」など、なぜよりによって今なの~ということが多々あります。結局、料理は中断され、予定していたスケジュールは時間変更、と思い通りにいかないことの連続です。

他にも、洗濯物を畳んでいるときや、掃除のときも遊んでほしいアピールで邪魔をしてきたり、姉弟ケンカが勃発して泣きじゃくってきたり。ひとりだったらあっという間に終わる家事が2倍、3倍かかることがよくあります。

子供たちが赤ちゃんのうちは、夜泣きで睡眠が中断。離乳食期からスプーンでひとりで食べられるようになるまでは、子供にご飯をあげるのが優先で、自分の食事は後回し。ようやく自分の番だと思ったら、「一緒に遊んで」と甘えてきたり、泣き出したり、食事が中断されることは日常茶飯事でした。

ママになるまでは、やりたいことを何でも自分のタイミングでやりたいことをできるのが当たり前だったのですが、子供が産まれてからはその当たり前がありがたいことだったのだと気づきました。やるべきことが中断されることはけっこうなストレスです。心に余裕がなくなり「待っててよ! 今、忙しいの!」とつい強めに言ってしまい、イライラが募っていきます。

そんな時に頼りになるのがパパです。自宅で仕事をしているパパは、仕事の合間に子供の相手をしてくれるので、私はその間に家事をしています。育児はワンオペでは成り立ちません。二人で協力し合えば心に余裕が生まれ、子供と笑顔で親子のコミュニケーションをとることができます。「ママ~」と中断されたとしても、ストレスよりかわいさと幸せが上回るのです。

また、夫と家事や育児が分担できない時があっても、ワンオペの大変さを共感してくれたり、感謝の気持ちを伝えてもらうだけで嬉しく思います。子供を心の底からかわいがって同じ目線で遊んでくれる夫には感謝しています。これからも一緒に協力し合いながら子供たちを愛し、育てていきたいものです。